飾れるスペースが少なくてもクリスマスディスプレイを楽しみたい。そんな方におすすめなのは、持ち運びができる「ポータブルディスプレイ」。大きなツリーを置いたり、空間全体を飾り付けたりは難しいけれど、小さなフォーカルポイントをいくつも見つけて、そこにデコレーションすることで、クリスマスムードを十分に演出できます。
11月と12月はホリデーシーズン特集として、お店でも家でも使える「ポータブルディスプレイ」のテクニックを2ヶ月連続でご紹介します。
Monthly Theme 11月
気軽にあちこち移動できる、 小さなポータブルディスプレイ
おうちクリスマス編
「ベース」の上に作るから、 ディスプレイが持ち運べる
ポータブルディスプレイの魅力は、文字通り「持ち運べる」ので、飾る場所が限定されないこと。店舗ならカウンター上や商品を展示しているテーブルの一角、家なら玄関やダイニングテーブルの上、家族でくつろぐリビングのコーナーや小さなスツールの上など、どこでも空いたスペースに飾れて、移動も簡単です。
ポイントは、安定した持ち運びしやすい「ベース」(平らな板状の土台)を選び、ディスプレイを丸ごと、その上に作ること。食事を運ぶトレイやカッティングボード、チーズボード、大きめのディナー皿など、身近な手持ちのアイテムで応用できます。
トレイの上できらめく 小さなクリスマスの街並み
写真は、クリスマスの街並みをイメージしたディスプレイ。ベースにはミラー素材のトレイを使用しています。もみの木のキャンドル、ハウス型の陶器製オーナメント、小さな星がちりばめられたボールなどをスタイリングして、ミニチュアの世界観を作り出しました。生のひむろ杉と白い木の実をアクセントに添えています。
クリスマスリースの素材にも使われるひむろ杉は、水がなくてもしばらくはそのままの自然な風合いが続きます。少しだけ自然素材を取り入れると、ミラーの冷たさや固さが和らぐ効果もあります。
スツールの上に置かれた、小さなクリスマスの街並み。眺めていると、ほんわかした豊かな気持ちになってきます。今年は家族でどんなクリスマスを過ごそうかな? そんな楽しいイマジネーションがわいてきませんか?
ときめきが生まれる一瞬を探して、 さまざまな場所へ移動してみましょう
今回セレクトした、ミラー素材のトレイとライト付きのハウス型オーナメントについても一言。光と反射をディスプレイに取り入れるのは、プロがよく使うテクニックです。光がミラーに反射して、きらめきがさまざまな角度から演出できます。上から覗き込めば、ミラーにいくつもの光や建物が映り込んで、街並みが広がります。小さなディスプレイから、大きなイマジネーションを見る人に与えることができるのが特徴です。
ポータブルディスプレイは、もちろんどんな場所やシーンにも飾れるのですが、来客時にはレストルームの個室もおすすめです。ゲストがドアを開けた瞬間、このディスプレイに出会える位置にセッティング。ちょっとしたサプライズは、ディスプレイで表現できるおもてなしです。
お客さまはもちろん、家族も自分も。みんなの笑顔が生まれる、ハッピーなディスプレイを作りましょう。
Display Items
今月のアイテム
おすすめのディスプレイアイテムは、ポータブルディスプレイの立役者、ミラー素材のトレイ。ゴールドの縁取りのある洗練されたデザインは、ディスプレイ以外にも、コスメやジュエリー用のトレイとして使えそうです。ハウス型の陶器オーナメントともみの木のキャンドルは、組み合わせた時のサイズ感のバランスを考慮してセレクト。少量でも自然素材を添えると(今回はひむろ杉)、ナチュラル感がプラスされます。
Photo by Yukiko Maeguchi
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