飾れるスペースが少なくてもクリスマスディスプレイを楽しみたい。そんな方におすすめなのは、持ち運びができる「ポータブルディスプレイ」。大きなツリーを置いたり、空間全体を飾り付けたりは難しいけれど、小さなフォーカルポイントをいくつも見つけて、そこにデコレーションすることで、クリスマスムードを十分に演出できます。
11月と12月はホリデーシーズン特集として、お店でも家でも使える「ポータブルディスプレイ」のテクニックを2ヶ月連続でご紹介します。
Monthly Theme 12月
気軽にあちこち移動できる、 小さなポータブルディスプレイ
クリスマスデコレーション編
「ベース」の上に作るから、 ディスプレイが持ち運べる
ポータブルディスプレイの魅力は、文字通り「持ち運べる」ので、飾る場所が限定されないこと。店舗ならカウンター上や商品を展示しているテーブルの一角、家なら玄関やダイニングテーブルの上、家族でくつろぐリビングのコーナーや小さなスツールの上など、どこでも空いたスペースに飾れて、移動も簡単です。
ポイントは、安定した持ち運びしやすい「ベース」(平らな板状の土台)を選び、ディスプレイを丸ごと、その上に作ること。食事を運ぶトレイやカッティングボード、チーズボード、大きめのディナー皿など、身近な手持ちのアイテムで応用できます。
12月は、洋書とカッティングボードの2種類の「ベース」を使用した、クリスマスデコレーションをご紹介します。
ニューヨークの街をイメージした ブックツリーディスプレイ
写真はクリスマス前に、ニューヨークの街で見られる光景をイメージして、ミニチュアの世界観を作り出しました。ニューヨークではクリスマス前になると、本物のモミの木がいろいろな場所で売られています。自宅で飾るツリーとしてお気に入りの大きさと種類を見つけたら、車の上に載せて持ち帰る人が多いのです。その光景を見たときは驚きましたが、ツリーを選ぶ段階からクリスマス準備を楽しむニューヨーカーの姿は、クリスマスの風物詩として思い出に残っています。
今回は洋書をニューヨークの街並みに見立てて、ブックツリーを作りました。モミの木を載せたミニカー(フィアット500)がシンボルです。家族とツリーを乗せた車が、ニューヨークの街を走りだすような、クリスマス前のひとコマを切り取ったディスプレイです。
今回、持ち運びのできるベースとして選んだのは洋書。大きいサイズから順番に山形に重ねます。一番下の洋書を持ち上げると、そのまま持ち運びも可能です。重ねるときに、少しずつ角度をずらすのがポイント。洋書の角に小さなスペースができるので、そこにもみの木や木の実などを飾り付けます。真っ赤なフィアットの上に乗せたツリーを麻紐で結んで、最上段に配置すると完成です。
Display Items 今月のアイテム
おすすめのディスプレイアイテムは、ポータブルディスプレイの立役者、洋書。サイズ違いの洋書は赤系で統一感を持たせています。赤系の色がない場合は、画用紙やラッピングペーパーで巻いてカバーしてもOK。ミニュチュアのもみの木のグリーンと合わせると、「赤×緑」のクリスマスカラーになるのがポイントです。パインコーンや木の実など自然素材をコーディネイトしましょう。
キャンドルディスプレイ ときめきが生まれる一瞬を探して、 さまざまな場所へ移動してみましょう
クリスマスパーティーの演出にキャンドルを使った、ポータブルディスプレイをご紹介します。クリスマス用にセレクトしたキャンドル、いざ使う時に、キャンドルスタンドまで準備できない時もありますよね?そんなときは身近にあるものを使って工夫しましょう。
今回ご紹介するのは、ワイングラスを使用したキャンドルスタンドです。ワイングラスは上下さかさまにして使用します。グラスの底の部分にキャンドルを置いて飾ります。グラスの中には、緑色の葉や赤い実などの植物を入れると素敵に見えます。ワイングラスは同じ種類でも良いし、高さ違いのものでも構いません。
ベースとして選んだのは、天然木の素材感をそのままいかしたカッティングボードです。ワイングラスと同じガラス素材のお皿を重ねて、木とガラスの素材をコーディネイト。スノーフレークのオーナメントをアクセントしました。安定感のあるカッティングボードは、どこにでも持ち運びできて、置くだけで存在感のあるディスプレイとして演出できます。簡単なのでぜひチャレンジしてみてくださいね!
11月と12月はホリデーシーズン特集として、お店でも家でも使える「ポータブルディスプレイ」のテクニックを2ヶ月連続でご紹介しました。いかがでしたか?
ミラー素材のトレイで、クリスマスの街並みをイメージした11月のディスプレイをまだみていない方は、「11月JOURNAL」を読んでくださいね!
今年のクリスマスは、ディスプレイで表現できるおもてなしをしてみませんか?
お客さまはもちろん、家族も自分も。みんなの笑顔が生まれる、ハッピーなディスプレイを作りましょう。
Display Items 今月のアイテム
おすすめのディスプレイアイテムは、ポータブルディスプレイの立役者、木製のカッティングボード。円形のボードにサイズ違いのガラスのお皿を重ねます。
ワイングラスの中には、自然素材を入れると、ナチュラル感がプラスされます。
Photo by Yukiko Maeguchi
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