
秋の始まりにご提案する色は、モーヴピンク。グレイッシュな紫に少しピンクが混ざった明るいトーン、奥深い紫色が組み合わさった甘くなりすぎないニュアンスカラーは、ファッションやコスメでも人気の色です。モノトーンの空間やインテリアに組み合わせることで、上品で洗練された印象になります。今月は、さまざまなインテリアシーンに秋を感じる、モーヴピンクのディスプレイをご紹介します。
Monthly Theme 9月
秋を感じるモーヴピンクの装い クラシカルモダンのインテリアディスプレイ
モーヴピンクの花束を主役に

ディスプレイの主役は、円形ボックスに入ったバラの花束。モーヴピンクのグラデーションカラーの組み合わせです。
複雑そうに見えて実は簡単。メインとなる3種類のお花を半円状に束ねて、ボックスの中に入れるだけです。お花の向きは少し不揃いくらいの方が、自然の表情が引き出せて素敵!
今回はアーティフィシャルフラワー(造花)を5本使用。セレクトしたのは、大小2種類のバラとアジサイ1種類。5本だけでも素敵ですが、アクセントにふわふわしたパンパスやオリーブの実などを入れると、秋らしい表情が楽しめます。
黒がベースのクラシカルモダンなテーブル

テーブルディスプレイは、黒がベースカラーのクラシカルモダンスタイル。ティータイムのシーンをイメージしながら、クラシカルな雰囲気のものをセレクトして、優雅さや可愛らしさが引き立つディスプレイにしました。
アクセントはアンティークゴールドのキャンドルスタンドと、シルバーのティーポット。ジュエリーの重ね付けのように、シルバーとゴールドの組み合わせを楽しんでいます。
テーブル上のファブリックにも注目です! ただ単純に敷くのではなく、柔らかい布の表情を引き出しながら自然なドレープを作ることで、重厚感のあるクラシカルな雰囲気にラフさが加わりました。
視線が集まるディスプレイ構成とは?

この写真を見た時に、自然とテーブル上のディスプレイに目が留まりませんか? 空間に焦点を作り、そこへ目線を誘導するディスプレイの効果です。
このディスプレイは「三角構成」のテクニックを使っています。三角構成って何?と思った方は、3つのセオリーだけで、迷わずおしゃれに決まる「ベーシックセオリー」を読んでくださいね!

1脚の椅子を部屋の一角に置いて、ウエルカムコーナーを作ってみました。テーブルディスプレイで使ったボックスフラワーを、積み重ねた本の上に移動して置くだけ。実はここでも、左上のリボンから直角三角形の構図でディスプレイしています。

何もない空間に、ディスプレイの魔法で一瞬のときめきを作りませんか?
Display Items
今月のディスプレイアイテム


Photo by Yukiko Maeguchi